◆平成30年3月期第1四半期決算
プロスペクト社は2017年8月10日に当該決算を発表した。総評は経常及び純利益を大幅に赤字縮小し、赤字ではあるものの想定以上の結果に。
前年同期比で、最も重要な経常利益は前年3億9800万円の赤字から1億2000万円の赤字に、純利益は前年4億1300万円の赤字から2億2100万円の赤字にそれぞれ大幅赤字縮小。
今期の配当予想は3円配を継続とした。高配当継続の理由は、前期本決算に記載されている通りクリーンエネルギー事業の好調推移やハワイ・ホノルルの大型開発案件の収益寄与などを見越してのことである。
◆今期の通期予想
※プロスペクト社自体は業績予想を開示しておりません。配当予想は3円継続を発表しております。
当方の平成30年通期業績予測は以下の通りです。
売上高 150億円
営業利益 1億円
経常利益 8億円
純利益 5.5億円
1株配当 3円
※8月14日時点。TPJFの買収効果及び新規M&Aや新規クリーンエネルギー事業等の参入、ハワイで進行中の大型開発案件等は考慮しない場合。
◆7月28日に開示された事項について
7月28日時点で、株主指定口座や包括口座Aでの株式保有の仕組みへの参加がプロスペクト社に通知されない「TPJF株主」に割り当てられたプロスペクト社の普通株式数は 3千507万521株 である。この株式は該当する株主から「別段の指示が行われない限り」決済日の1ヵ月経過後から東証での市場売却の対象となるとしている。
これは英ガーンジー裁判所により認可されたスキーム・オブ・アレンジメントの売却方針に従って実施されるものである。但し7月28日時点での話である。
この件については5月31日付のプロスペクト社からのIRで既に通知されている。
http://www.prospectjapan.co.jp/ir/pdf/170531_02.pdf
その売却に係る概要は以下の通り。
・証券会社の数は1日1社に限定
・注文の時間は、注文立会終了30分前以降に行わないこと
① 始値決定前の注文価格
・前日の終値または最終気配値以上の価格で、指値注文で行うこと。
② 始値決定後の注文価格
・指値注文によること。
・直近の公表価格を下回る価格で反復継続して行わないこと。当日の「最安値以上」の価格で行うこと。
・当日の「始値の95%または前日終値のいずれか低い価格以上」の価格で行うこと
・1日の売却数量は、売付日の属する週の前4週間の1日平均売買単位数の最初の6か月間は25%、6カ月経過後からは30%に限定
7月28日付のIR
http://www.prospectjapan.co.jp/ir/pdf/170728syutoku.pdf
◆ワイスに続きラザードもプロスペクトに対し大量保有報告書を提出
現在プロスペクトに対してDimensional Fund Advisorsに加え、ワイス・アセット・マネージメントやラザード・アセット・マネージメントらから株式の大量報告が相次いでいる。逆にOXAMやクレディ・スイス等の空売り機関も大量の空売り残高を保有している。これは将来的に強い買い圧力に変わる。これだけの名だたる空売り機関が集合すると空売り機関も悠長には眺めていられない。どこかが一気に買い戻しを始めると株価は上昇し損失がでる可能性がある。「まだ下がる、まだ下がる」とは眺めていられないわけだ。そこにユダヤ系の大型ファンドらが筆頭株主や大株主に名を連ねてきており、株価が更に下がるようなら彼らも黙っていまい。ゴールドマンサックス等は空売りと同時にヘッジポジションを有している。その他の機関も対策はしているだろうが、現状株価がプロスペクトの将来性に対して限りなく抑えられた「割安株価」なのは言うまでもない。その「機」が近いのか、それは神のみぞ知り得る。
※当該ブログは予想の範囲であり、投資を斡旋するものではありません。投資については全てにおいて自己責任で行いましょう。
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