デジタル技術×電力
【8002】丸紅株式会社
【6501】株式会社日立製作所
丸紅は、日本国内で展開する電力小売事業において、日立製作所の協力のもと、AI を活用した高度な市場分析モデルの本格導入を開始した。
AI・ビッグデータ解析活用
本モデルは、AI やビッグデータ解析など、最新のデジタル技術で構成される日立の IoT プラットフォーム「Lumada(ルマーダ)」を活用して、丸紅が国内電力小売事業の市場分析手法を高度化する独自モデルとして構築したもの。
市場分析手法の高度化が重大課題
2016 年 4 月に行われた電力小売の完全自由化に伴い、新電力事業の市場規模は毎年 3~4%の拡大を続けている。丸紅は、日本国内を電力供給の注力市場の一つと位置づけ、子会社である丸紅新電力株式会社を通じ、需要家へ約5 千 GWh(2017 年度)を供給しているが、市場規模の拡大に伴い、市場分析手法の高度化は重要な課題に。
アルゴリズムと機械学習エンジン
丸紅と日立は、2017 年 8 月から本モデルについて検討を進め、丸紅の実績・ノウハウに基づくアルゴリズムを活用したデータ解析手法と、日立が小売・流通分野などの需要予測向けに開発した機械学習エンジンを掛け合わせて、独自モデルを構築。本モデルを活用して、電力の取引価格や需要傾向などを分析・予測する検証を行ったところ、業務改善とコスト削減に一定の効果が実証され、本格導入の開始に至った。
デジタルイノベーション
丸紅は、2017年4月1日に新設した「IoT・ビッグデータ戦略室」を 2018年4月1日より「デジタル・イノベーション部」と改組し、デジタル技術の活用による新たなビジネスモデルの創造を推進。本モデルの活用により、丸紅が強みをもつ電力事業分野での競争力をさらに強化するとともに、他分野への応用も視野に入れ、日本の産業構造の効率化に貢献していくとした。
IoTプラットフォーム
日立は、長年、幅広い事業領域で蓄積してきたOT(オペレーショナル・テクノロジー)と、先進のIT を組み合わせた IoT プラットフォーム「Lumada」での実績・ノウハウをもとに、丸紅が推進するデジタル技術の活用による新たなビジネスモデルの創造に向けた取り組みを支援する。
公式IR文面
https://www.marubeni.com/jp/news/2018/release/201805301.pdf
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