※日本時間基準で書いています
●荒れに荒れた2017年1月23日
1/23の取引はトランプ大統領就任後、一発目の取引となりました。
先週末の予想では、トランプ大統領による「保護主義」への懸念はあるものの、経済刺激策等への期待感からドル買いが再燃するのでは!?とみていました。
・東京株式市場が開く直前になるとドル売りが加速
・ドル安円高に連れて、日経平均も大幅安
・後場、日銀によるETF買入期待感等から日経持ち直し
・大引け直前に大量のドル売り注文で、日経平均も下げ幅拡大
と、いった流れで非常に「違和感」のある取り組みでした。
ただの勘ですが、まるで大きな組織がドル安へ操作しているような印象を受けました。
●ロンドン→NYと上下の波激しく
JAPANタイムを過ぎると、ドル円は時間をかけて上下に大きく振れました。
●トランプ大統領が、企業首脳たちとの朝食会で「大幅減税、規制緩和、国境税を実施すること」を示唆
・この大統領発言が伝わり、ドル円相場は持ち直し、ドル買いに振れた。
・その後、保護主義などへの警戒感から再度ドル売りが再燃し、一時112円台へ突入ほどの「異常」な動きを見せている。
●なぜ、ドル円はここまで大幅な円高に振れている!?
・現在の為替相場全体に言えることは、ネガティブ材料にばかり過剰に反応している
・ポジティブ材料への反応は一時的にとどまる
・トランプ政権下での「保護主義」政策への懸念で下げている
・本来「保護主義」=「ドル安」という根拠は無い
・なかなか経済政策具体案に触れないのは、トランプ大統領の思惑?かも知れません
・ドル安に振れている一番の理由は、市場の過剰反応(リスクオフ)
●今でも十分円安の範囲!?
・答えは「NO」です
→少し前までドル円相場は、90円台~100円付近でした。
為替にはどこからが円高で、どこからが円安かなどの具体的基準はありません。
90円~100円を基準に考えると「円安」が進んだと言えます。
ですが、ハッキリ言って1ドル=100円なんて価格は「異常値」です。
つまり日本は異常なほどの円高圏にいたわけです。
そこから118円台まで「正常化」してきたに過ぎません。
118円台から112円~113円台までまた逆行しているのですから、当然「円高」です。
●ムニューチン次期財務長官
彼は自身の公聴会で「強いドルを維持することが米経済を活性化させる」と発言しました。
為替を管理する立場の発言として、これは注目です。
しかし、今は112円~113円台。まるで発言が無かったかのような動きとなっています。
このような動きばかりしているから「異常」なのです。
●まとめ
・日経平均もNYダウも過剰に売られ過ぎ
・ドル円は、一番過剰に売られ過ぎ
・ドル弱すぎる
・円強すぎる
・方向性はドル高へ予想
・ハードブレグジット時の「過剰反応」の教訓がまるで活かされていない
・ドル円は先走って「ドル売られ過ぎ、円買われ過ぎ」
・ドル円理想価格=120円~130円
・トランプ政権での経済政策に期待
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