◆プロスペクト目標株価
当方による同社株の目標株価は 1,350円 とする。(2017年6月末時点)
※当該設定価格は思惑を含む予想の範囲であり、投資を斡旋するものではございません。
投資は全てにおいて自己責任で行いましょう。
◆英国ファンド「The Prospect Japan Fund Limited」の保有銘柄
8563・大東銀行 福島県を中心に展開する第二地銀
8562・福島銀行 福島県を中心に展開する第二地銀
9313・丸八倉庫 物流、倉庫業を中心に展開し、Web営業支援サービスなども手掛ける
8205・シャクリーグローバルグループ 日米など世界各国に拠点を展開する持ち株会社であり、栄養補給食品などを手掛ける
3528・プロスペクト 不動産業を中心に展開するが、未来の採算想定から再生可能エネルギー事業などにも参入、M&A推進
8521・長野銀行 長野県を中心に展開する地銀である。配当利回りにも評価余地。
1921・巴コーポレーション 総合建設業。体育館、各種博覧会など無柱大張間建築に強みがある。
◆プロスペクトの参考指標・浮動株数など
(※株価67円の場合)
発行済株式数=172,556,807株
時価総額=約115億6100万円
BPS(1株純資産)67.8円
PBR=0.99倍
配当=1株あたり3円、配当利回り=4.48%
浮動株=38.4%(約6600万株)
◎The Prospect Japan Fund Limited(TPJF)買収は極大化への皮切り
今回のTPJF買収により新たに発行される株式数 230,881,505株(払込み金額=13,622,008,795円、1株あたり59円換算)
買収後の総発行済み株式数は、403,438,312株となる。
PBR1倍(@68円)における時価総額は約274億3380万円
TPJFはラザード・アセット・マネジメントを筆頭に8位大株主までで約67.64%(6月末時点)を占めており考えられる浮動株数は少数。発行済株式数に対し、この浮動株の少なさがメリットとなる。
◆発行可能株式数の引き上げ
今回の発行済株式数の増加により、プロスペクトは発行可能株式総数の引き上げを決めた。これは発行済株式数よりも多めに設定するのが一般的であり自然な流れである。
◆スキーム・オブ・アレンジメント
当該買収における「スキーム・オブ・アレンジメント」という手法は過去にM&Aで企業規模を拡大させたソフトバンクを始め、電通やニコン、ブラザー工業などが英国企業の買収を成功させてきた買収手法。そして今回、プロスペクトが名乗りを挙げた格好だ。
◆企業価値の極大化を狙うカーティス・フリーズ
・再生可能エネルギーでの収益基盤強化を推進。現在メガソーラー事業が好調で収益寄与。2016年末に発表されたロシアの林業大手である「RFPグループ」と木質ペレット(木質バイオマス)に係る事業で覚書締結。新たにバイオマス分野や風力分野の進出も視野に入れている。
・下記URL上にもプロスペクトがM&Aや業務提携の対象とする企業は「総合建設業」及び「金融・証券業」と記載されている。
http://www.prospectjapan.co.jp/ir/pdf/151117shinkabuwariate.pdf
これが今回のTPJF買収により、道筋を変えるのか否かはまだ不透明である。しかし、今回の買収によりプロスペクトのM&A戦略が加速するのは間違いないとみる。
・子会社である機動建設工業の飛躍。機動建設は地下推進工事大手の企業だ。現在、小池都知事らが中心となって進める無電柱化にも対応する「送電線類地中化技術」も保有していることで国策銘柄にも成り得る。海外実績もあり。
・ファンド買収後には上方に記載したTPJF保有株を丸々手中に納める同社。中でも大東銀行と福島銀行に関しては二行どちらもの筆頭株主であることから、同行の地銀再編を担うのでは?という声も聞かれる。可能性としては十分に有り得るだろう。最終的にプロスペクト社自体をM&A等の受皿とするホールディングス化(持株会社)も有り得る。金融・証券業を立ち上げることも可能だろう。または、プロスペクトの社外取締役を務め、あかつき本社の取締役を務めるD・ヘンダーソンをキーパーソンとして何らかの行動に移る可能性もある。金融・証券業も保有するとなれば、今話題のビットコイン(仮想通貨)なども視野に入ってくる。もちろん、現状では予想、思惑の範囲を脱しないが十分に有り得る話である。そして忘れてはいけないのが、「ケアウホウ・プレイス」ハワイの大型開発案件の収益寄与も大きく期待できる。今回の成功により、次なる大型プロジェクトも期待できよう。ある程度の事が済めば大規模な自己株式取得といった流れもあるだろう。その他、我々は「フクシマ」を中心としたインフラファンド設立の思惑も有りだと考えている。が、今はこれについてのコメント控える。
これらの思惑・予想を含む事項が達成されれば企業価値の極大化はもちろん、株価上昇も当然であろう。ポスト的にはソフトバンク、Jトラストといった所であろうか。予想には届かない場合もあるし、それを超える場合もある。
いずれにせよ、今後多いに期待ができる企業ということは確かであろう。
※当該ブログ、ツイッター記事は投資を斡旋するものではありません。予想・思惑を含みます。投資は全てにおいて自己責任で行ってください。
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